外国人技能実習生インタビュー

ベトナムから実習に来たタン君とクオン君のインタビュー

ベトナムの学校を優秀な成績で卒業した、タン君(24才)、クオン君(23才)。
将来有望な2人の青年は、外国人技能実習制度を利用し、今日本の企業で実習を行っています。
彼らがどうして日本へやってきたのか、そして受け入れた企業にはどんなメリットがあったのか。
2人と受け入れ先の社長にインタビューをしてきました。

将来の夢はベトナムにある日系企業で働くことです。

外国人技能実習制度を利用したきっかけは?

技能実習生:将来はCADで設計をしたいと考えています。
ベトナムでは日系企業は地位も認められており給与も多いため、
ベトナムにある日系企業で働きたいという夢をもっています。
そのために、まずは日本の技術や言葉、生活習慣を身につけるため、
そして日本の職場で経験を積むことを、自分の実績にしたいと考え、
技能実習生制度を利用することにしました。

もっともっと日本語が上手くなりたいと努力する日々です。

仕事には慣れてきましたか?

技能実習生:日本語と仕事の両立はちょっと難しいですけど、だんだんと慣れてきました。
日本に来る前に、鉄鋼に関すること、溶接の知識など
専門用語をもっと勉強してきたらよかった、、、って思いますね。
もっともっと日本語が上手くなりたいです。
ベトナムでも日本語の授業を受けてきましたが
さらなる上達を目指して、日本語能力検定の3級にもチャレンジしています。

月に一度、組合の方と通訳の方が訪問してくれるので、心配事やわからないことは
相談するようにしています。

主な交通手段は自転車で、通勤も自転車で通っています。

休日は日本のあちこちを旅することが、今一番の楽しみです。

日本での暮らしはいかがですか?

技能実習生:社員寮に2人で暮らしています。ご飯は交代で作っていますね。
ベトナムと日本の料理両方を作りますよ。
料理番組で勉強し、天ぷらを作ったり・・・
たぶん美味しくできていると思います。笑

社長が食べ物をもって時々様子を見にきてくれたり
飲みに連れていってくれたり。
奥さんもお母さんみたいに心配して、お弁当を持たせてくれたり
買い物に連れていってくれたり、いろいろと世話を焼いてくれています。

休日は日本を旅するのも楽しみのひとつ、いつか富士山も見てみたいです。

ベトナムの家族や友人とはフェイスブックでやりとりしています。
彼女ともチャットをしたり。
日本での暮らしを満喫しています。

受け入れ企業様の
インタビュー
彼らが力になってくれることで、仕事の幅が広がりました。

今回、はじめて外国人技能実習制度を
利用されていかがでしたか?

社長:ベトナムで8人と面接をして、即決で2人に決めました。
ちょっとした作業をしてもらって、センスがあるかどうか判断したんです。

もちろん多少心配な点もありましたが
私は彼らに来てもらって本当によかったと思っています。

まず、社内の活性化ができたこと。

彼らは3年間は学びたいという意思がはっきりしていて意欲もあります。
結果的に若い彼らがきてくれたことで職場に活気が生まれ、社内が明るくなりました。
これは日本人社員の定着にもつながっていくと思います。

もうひとつ実感したのは、事業発展の可能性です。

1年経って、技術はまだまだ半人前にも及びませんが、
彼らがいてくれることで、日本人社員のモチベーションが高まり、
積極的な会社運営をすることができるようになってきました。
それが経営者としては一番うれしいです。
彼らは積極的に仕事に取り組んでくれますよ。

社長:時々、お酒とおつまみをもって、彼らの寮に様子を見に行きます。
お酒を飲みながら、二人が食べたことがないというので金平糖をあげたり
カシューナッツの木がベトナムの家の庭には植わっているらしく
「いつか食べに行くよ。」と話したり、片言の会話も楽しんでいます。

彼らとの出会いから生まれたこういった国際交流が、
私の楽しみにもつながっています。
彼らにはぜひベトナムに帰ったら、ここで学んだことを活かして
活躍してほしいです。
そしてまたベトナムから、次の技能実習生の受け入れができたらと思っています。